ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での『侍ジャパン』優勝への興奮がまだ続いていますが、今年もスポーツ界において様々な世界大会の開催が予定されています。野球だけでなくゴルフやサッカーなど、各スポーツにおいて日本人選手の活躍はめざましいものがあります。なかでも期待されているのが、今年7月に開催されるFIFA女子ワールドカップです。今大会から本大会への出場チーム数が、従来の24から32に拡大されたこともあり、今から楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。
かつてはW杯も男子サッカーがメインでしたが、近年は女子サッカーの盛り上がりも負けてはいません。また、スポーツ観戦の楽しみ方も、試合を観戦しながらスポーツベットに参加できるようになったりと、日々様々に変化しています。ここでは女子サッカーの変遷について見ていきたいと思います。
世界における女子サッカーの歴史
サッカーというスポーツが誕生してから、男子サッカーがメインに扱われることが多かったこともあり、女子サッカーの歴史は浅いと思われがちですが、昔からサッカーをプレーする女性は存在していました。1895年にはイングランドで女子選手が参加するサッカーの試合が行われた記録も残っています。第一次大戦中などは、男性の多くが戦場へ向かったこともあり、女子サッカーの人気が盛り上がり、フランスでは女子サッカー連盟が創設されたりもしました。第二次大戦後は欧米におけるウーマン・リブの運動の影響も受け、1971年にはFIFA(国際サッカー連盟)が初めて公認した女子サッカーチームの国際試合が行われるまでに至りました。
FIFA女子W杯
こうして徐々に公民権を獲得していった女子サッカーは、1991年に初めてFIFA主催でナショナルチームによる女子サッカーの世界選手権、FIFA女子サッカー・ワールドカップが開催されました。当初は12チームだけが出場する大会が、世界的な女子サッカーの広がりを受け、2011年の第6回には16チーム、続く2017年の第7回には24チーム、そして今大会では32チームが出場するなど、回を増すごとに出場チームを増やしていきました。そして初代王者に輝いたアメリカをはじめ、ドイツ、ノルウェーなど、各国でさらに広がりを見せていきます。
なでしこジャパン
日本で最初に女子サッカーチームができたのは1966年、兵庫県の神戸と言われています。1980年には第一回全日本女子選手権(のちの皇后杯)も開催され、徐々にその活動と共に選手の競技レベルもアップしていきます。そして1989年には日本女子サッカーリーグが誕生することとなったのです。こうして長い努力の末に実力をつけてきた『なでしこジャパン』は、ついに、2011年第6回サッカー女子W杯において、強豪・アメリカを破り、初めて世界王者に輝きました。
勝っても負けても、観客を感動の渦に巻き込むスポーツの世界。今大会では日本はグループステージではスペインやコスタリカと同じ、グループCで戦いをスタート、3大会ぶり2度目の優勝をめざします。これからもなでしこ達の熱い戦いから目が離せません!